漫画「終末のワルキューレ」24話のネタバレ考察と感想|時間の全てを支配する拳

終末のワルキューレ

「終末のワルキューレ」本誌 第24話のネタバレ解説。アダムの攻撃と軽口によってついに本気を出し始めたゼウス。ゼウスは自らが倒した父クロノスから受け継いだ技を繰り出す。

この記事では、重要なネタバレが含まれる可能性があります。あなたがアニメ最新話をまだ観てない場合はご注意ください。

本誌 第24話「華麗なる模倣(3)」のネタバレ

「終末のワルキューレ」の概要

人類の誕生から700万年。万物の創造主である神々によって1000年に1度開かれていた「人類存亡会議」にて、進歩の兆しがない人類を見限った神々は人類に「終末」を与える決議を行った。かくして、天界が誇る最強神たちと、秘術「神器錬成」によって神器と化した戦乙女たちと共に戦う最強の人類「神殺しの13人」(エインヘリャル)による、13番勝負の幕が上がる。

前回 第23話のおさらい

・アダムの反撃
・神の技を使える人間
・神虚視(かみうつし)
・ついにダウン……

前回のネタバレはこちら

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「終末のワルキューレ」本誌 第24話のネタバレ

「あの技」

ダウンしたゼウスに向かって「ごめんね おじいちゃん」と謝るアダム。

アレスとゲルはそれを見て顔面を蒼白にするが、二人の隣にいるヘルメスとブリュンヒルデは吹き出しそうになるのを堪えるのだった。

自らも笑いながら「嬉しいのう」と呟くゼウスだが、肉体を増す増す隆起させアダムを睨みつけるその様子は明らかに激昂していた。

ゼウスの穏やかなセリフとその態度が一致していない様子に怯えたゲルはブリュンヒルデに抱きつく。

「フシュウ…」と息を吐き、拳を固めたゼウス。

ゼウスはキッとアダムを睨みつけると「これも猿マネ出来るか試そう」と言いながら、力を溜めるように右拳を振りかぶっていく。

それを見たヘルメスは「まさか人間相手にあの技を?」と驚きの表情を浮かべるのだった。

宇宙最強神決定戦(ティターノマキア)

はるか昔の宇宙のどこかで行われた宇宙最強神決定戦(ティターノマキア)。

そこで若きゼウスは父親であるクロノスを打ち破り優勝していた。

宇宙最強と言われた”時の番人”クロノスに完勝したゼウスだったが、仰向けに倒れるクロノスの前に立つゼウスもまた顎を砕かれていた。

折れた歯を吐き出しながら、最後のクロノスの技は全く見えなかったと回顧するゼウス。

予選から一撃も受けずに勝ち進んだゼウスは、唯一まともに食らった父の一撃に思考を巡らせる。

そして良い父親ではなかったが最高の武人だったという言葉をクロノスに手向け、顔面を踏み潰してトドメを刺したのだった。

時を超える拳

宇宙最強神決定戦(ティターノマキア)で父から受けた一撃をゼウスもまた身につけていた。

ゼウスが右拳に力を集中させると、その拳が激しく輝き出す。

アダムの息子たちアベルとカインが驚愕の表情でそれを見つめるなか、ゼウスがアダムに向かって動く。

瞬間、世界の光は反転し空を飛んでいた鳥たちも停止してしまう。

ゼウスの技を前に眼を見張るアダム。

0.000000000……という時の中で、時間の全てを支配したゼウス。

ブリュンヒルデやゲル、司会進行のヘイムダル、そしてアレスやヘルメスまでも完全に停止する。

アレスの持つカップから溢れた紅茶までも空中で止まるなか、アダムもまた停止した時間の中にいた。

その停止した時の中でゼウスはついにその技「時を超える拳」を放つのだった。

崩れ落ちる全宇宙の父

血しぶきが舞い上がる次の瞬間、攻撃をヒットさせていたのはアダムの方だった。

右ストレートを繰り出しながらアダムのクロスカウンターを食らい、口から血を吹き出すゼウス。

アダムは止まっているはずの時の中で「いいねコレ」と目を輝かせながら微笑む。

「いい技ありがと おじいちゃん」というアダムの言葉が響くなか、ゼウスは地面に倒れ伏すのだった。

鳥たちが再び羽ばたき始め、光が反転した世界が終わりを告げる。

アレスは目の前で何が起こったのか理解することができず呆然とする。それはブリュンヒルデとゲルも同様だった。

同じく何が起こったのかまるで理解できないヘイムダルの「全宇宙の父であるゼウスが地面に倒れている」という実況が会場に木霊する。

足元で倒れ伏すゼウスを尻目に、アダムはメリケンサックを握りしめながら自らの拳を見つめるのだった。

25話へと続く

25話のネタバレはこちら

準備中

24話の感想・考察

宇宙最強神決定戦(ティターノマキア)

宇宙最強神決定戦という過去回想が描かれて、若きゼウスの一端が垣間見えました。

既に前髪が後退気味で眉毛もフサフサだったのですが、ヤンチャな感じがなかなかカッコよかったです。

この戦いで自分の3倍の身長はあろうかという父クロノスに完勝したというのですから、ゼウスの圧倒的な強さが伺えます。

さらに父親であるクロノスの顔面を遠慮なく踏み潰してトドメを刺すなど冷酷な一面も持っているようです。

時を超える拳

ゼウスがついに繰り出した必殺技は父クロノスから継承した時を超える拳でした。

黄昏流星群(メテオジャブ)を放っていたときにもあった0.0001という描写からついに1が消えて、完全に時間を支配した一撃です。

ジョジョの奇妙な冒険のザ・ワールドを彷彿とさせる技ですが、アダムは初見でそれを破りクロスカウンターまで打ち込んでしまいました。

勝敗の行方は

ここまでまるで攻撃を受けていなかったアダムですが、ゼウスの必殺技である時を超える拳さえも打ち破ってしまいました。

今後一切のダメージを負わないということはないと思いますが、ここまでくると人類の初勝利という展開も大いに期待できるような気がしてきます。

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