漫画「終末のワルキューレ」39話のネタバレ考察と感想|神話から消えた神、その名はアダマス

終末のワルキューレ

「終末のワルキューレ」本誌 第39話のネタバレ解説。ブリュンヒルデはクロノスの次男であるアダマスが末弟であるゼウスに対して起こした叛逆の真相を語りだす。

この記事では、重要なネタバレが含まれる可能性があります。あなたがアニメ最新話をまだ観てない場合はご注意ください。

本誌 第39話「消えた暴神(2)」のネタバレ

「終末のワルキューレ」の概要

人類の誕生から700万年。万物の創造主である神々によって1000年に1度開かれていた「人類存亡会議」にて、進歩の兆しがない人類を見限った神々は人類に「終末」を与える決議を行った。かくして、天界が誇る最強神たちと、秘術「神器錬成」によって神器と化した戦乙女たちと共に戦う最強の人類「神殺しの13人」(エインヘリャル)による、13番勝負の幕が上がる。

前回 第38話のおさらい

・戦いは始まったが
・気づく者も現れ始め
・実はすでに戦っていた
・ポセイドンの過去

前回のネタバレはこちら

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「終末のワルキューレ」本誌 第39話のネタバレ

ゼウスとポセイドンの兄

ポセイドンによって闇に葬られた、もうひとりの神「アダマス」の名を口にするブリュンヒルデ。

その名前がブリュンヒルデの口から出た途端、一斉に彼女の方へと振り返る観客の神々。その様子にただならぬものを感じたゲルはブリュンヒルデにしがみつく。

その神の名前は他の神々でさえ恐ろしくて口にできないものだった。

神々の王であるクロノスの系譜にある神の一人。ゼウスとポセイドンの兄であるアダマスについてブリュンヒルデは語りだす。

ゼウスらオリンポスの神々がティターン神族を打倒した後、父の後を弟が継ぐことにオリンポス13神の征服神アダマスは不満を募らせていたのだった。

アダマスの叛逆

ついにアダマスは叛逆を起こすことになる。

死と闇の奈落に閉じ込められたティターン神族らを開放し、天界最凶と言われた怪物テュポンをも屈服させるアダマス。

それらを従えると彼はゼウス打倒に向けて進軍を開始する。

天界のポセイドンの居城。

大広間の長テーブルを挟み向かい合うポセイドンとアダマス。

無表情で頬杖をつくポセイドンに対して、アダマスは「時は満ちた!!」と声を張り上げる。

続けてゼウス側である天空の神49神がすでに自分の側に付き、ヘルメスをはじめとしたオリンポス13神のうち数名も寝返りを約束していると語る。

アダマスは「後はお前さえ味方になってくれたらゼウスの首を獲れる!!」と息巻いていた。

しかし気勢を上げる兄とは対称的に、当のポセイドンは何の表情の変化も見せないのだった。

弟の答えは……

アダマスはテーブルに拳を振り下ろし「弟の下に立つ兄などいない……」と絞り出すように呟く。

そして「なあ、そうだろ……?」と同意を求める。

「お前はオレに力を貸してくれるよな?」というさらなる問いかけにも一切の感情を見せないポセイドン。

そしてついにポセイドンから発せられた言葉は「これが我が兄とは情けない」というものだった。

それを聞いて表情を険しくするアダマスだが、ポセイドンはまるで動じず退屈そうに虚空を見つめる。

俯きながら「わりいな、ちょっと遠いんだわ……」と言うアダマスは、床に自らの足指がめり込むほどに力む。

そして「今なんつったぁ!?」の怒声とともに長テーブルを脚で跳ね上げてしまう。

それこそが神

アダマスは立ち上がり、ポセイドンを睨みつけながら「もう一度ハッキリ言ってみろ」と凄む。

しかしポセイドンはアダマスの言葉に我関せずといった態度で虚空を見つめるのみだった。

「兄である自分のことを何とも思っていない」とアダマスはポセイドンに対して激しい怒りを顕にする。

「敬意を払え!!」というアダマスの慟哭に、ポセイドンは神とは何かを説き「お前はその全てを侵している」と兄に対して言い放つ。

それを自らを愚弄する言葉と受け取ったアダマスは激昂する。

しかしポセイドンは相手の緊迫した様子など気にもせず、鼻歌を口ずさみ始めるのだった。

40話へと続く

40話のネタバレはこちら

準備中

39話の感想・考察

ゼウスたちの兄アダマス

今回登場したアダマスはゼウスとポセイドンの兄ということでしたが、弟たちと比べて小物感が強いキャラクターでしたね。

キャラクターデザインも3人とも全く違っていてゼウスは老人、兄であるポセイドンは青年、そしてアダマスは魔族のような見た目と兄弟であることを疑うレベルです。

今回の話の中で無かったことにされてしまったオリンポス13神の一人という設定が語られていましたが、どうやらこれは終末のワルキューレのオリジナル設定のようです。

アダマスという神はギリシア神話には登場せず、実際はクロノスに武器である鎌の素材を指すギリシア語だそうです。あまりに堂々と実際にある神話のように語られていたのでスッカリ信じ込んでしまいそうになりました。

このあたりは魁男塾にあった民明書房のようなノリで個人的に好きなところです。

ポセイドンの威圧感

アダマスと相対したポセイドンの威圧感はスゴいものがあります。

実の兄さえも歯牙にも掛けず、神々をも恐れさせるポセイドンに佐々木小次郎が勝つにはどうしたら良いのか……。

今の時点では全く読めませんが、これまでの戦いのように熱い展開を期待したいです。

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