漫画「終末のワルキューレ」18話のネタバレ考察と感想|小次郎と武蔵の真実とは

終末のワルキューレ

「終末のワルキューレ」本誌 第18話のネタバレ解説。物干し竿を折られ勝負ありかと思われたが、小次郎はポセイドンに語りかけながら折れた刀をおもむろに拾い上げる。

この記事では、重要なネタバレが含まれる可能性があります。あなたがアニメ最新話をまだ観てない場合はご注意ください。

本誌 第18話「巌流島の真実」のネタバレ

「終末のワルキューレ」の概要

人類の誕生から700万年。万物の創造主である神々によって1000年に1度開かれていた「人類存亡会議」にて、進歩の兆しがない人類を見限った神々は人類に「終末」を与える決議を行った。かくして、天界が誇る最強神たちと、秘術「神器錬成」によって神器と化した戦乙女たちと共に戦う最強の人類「神殺しの13人」(エインヘリャル)による、13番勝負の幕が上がる。

前回 第17話のおさらい

・剣士が目指せし天下無双
・ポセイドンが動く
・千手無双

前回のネタバレはこちら

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「終末のワルキューレ」本誌 第18話のネタバレ

それこそが神

ポセイドンのトライデントによって切り裂かれた脇腹を抑える小次郎。

再び物干し竿を構えた小次郎は、自らのイメージを簡単に超えてくるポセイドンを見上げながら神というものを理解する。

観客の神々は興奮し、ポセイドンを神の中の神「GOD OF GOD」と讃え称賛の歓声を上げる。

そんな観客たちに睨みを効かせて黙らせるポセイドン。

小次郎は「仲間の声援くらい素直に受けたらどうだ」と訊ねるが、ポセイドンは自らの信念のもと仲間など不要と切り捨てるのだった。

神とは哀しい存在だと呟く小次郎だが、それを聞いたポセイドンは表情を無くし再び小次郎に猛攻を仕掛ける。

ポセイドンの雷雨の如き突き「荒海に降る神雷(キオネ・テュロ・デーメテール)」が降り注ぐなか、千手無双のさらなる進化を見せる小次郎。

彼の剣はさらなるステージへと到達しようとしていた。

折れた神器

しかしポセイドンは事も無げに小次郎の千手無双を上回り続ける。

追いついたと思ってもすぐに突き放される現実に、ポセイドンの「深さ」を痛感させられる小次郎。

それでも藻掻く小次郎は一筋の好機を見出しポセイドンに斬りかかる。

その一振りも躱される小次郎だが、流れの中で刀を逆手に持ち替え「岩流秘奥 虎切」を繰り出すのだった。

だがそれすらも難なく躱されてしまう。とっさに自らの背後をとったポセイドンに斬りつける小次郎だが、ポセイドンのトライデントによって神器錬成で作り上げた物干し竿は折られてしまう。

姉であるフリストを心配するゲルの悲鳴が響くなか、会場の誰もが勝負ありと見ていた。

しかし「参ったと言いてえところだが、今回はそうもいかない」と天を見上げる小次郎。

決闘の真実

観客席から無言で自分を見つめる武蔵に目線を送り、巌流島での決闘を思い返す小次郎。

その真実は二天記に記されたものとは全く違っていた。

武蔵の実力を痛感し、今の自分がこのまま続ければ死ぬということを理解する小次郎。

だがここで小次郎は鞘を捨て「こんな楽しいこと止めたら一生の損」と笑顔で武蔵に言い放つ。

鞘を捨て決死の覚悟を表した小次郎の口から出た「楽しい」という言葉に、武蔵も「心ゆくまで死合おう」と答える。

決闘の最後、武蔵の二刀で体を切り裂かれながら小次郎は「もっと死合っていたかった」と微笑みながら海へと倒れ込むのだった。

二天岩流

「素振りをしていたら夜が明けていたことはあるか?」

「己を強くしてくれた相手に感謝の涙を流したことは?」

「死合った相手を死ぬほど愛おしく思ったことは?」

小次郎はポセイドンに問いかけながら折れた物干し竿の刃を拾い上げる。

そして「ねえだろうなぁ?」とニヤつきながらポセイドンを振り返ると、その刃を強く握りしめる。

まばゆい光に包まれる小次郎。

それを見た武蔵は涙を流しながら小次郎の名を叫ぶのだった。

小次郎とフリストの神器再錬(リ・ヴェルンド)により二振りの刀に生まれ変わった物干し竿。

武蔵の二天一流をも受け継ぎ、佐々木小次郎の二天岩流が完成したのだった。

19話へと続く

19話のネタバレはこちら

準備中

18話の感想・考察

ポセイドンの変化

今まで完全な無表情で何者にも興味を示さない様子だったポセイドンですが、ここに来て小次郎に対して感情を見せるようになってきました。

ただその全てが怒りや苛立ちであり、表現方法も禍々しい無表情という何ともおぞましいものです。

小次郎を完全に見下したときに見せた笑みもそうですが、人ではないものの恐ろしさがビンビンと伝わってくる良い演出だと思います。

巌流島の真実

二天記に記された通説では鞘を捨てたことを武蔵に指摘されて動揺する小次郎ですが、終末のワルキューレでの小次郎は違います。

武蔵の実力を理解した上で死を覚悟したので鞘を捨てたという解釈は、カッコよくて気に入りました。

呂布と同じように小次郎のスピンオフがいつか描かれることを期待したくなるほどの良エピソードです。

二天岩流

そして折れた物干し竿がまさかの神器再錬で二刀流になるとは驚きです。

ラストページの二振りの刀を構える小次郎と二天岩流の文字はシンプルにカッコよくて胸が熱くなる展開でした。

なんとかここで小次郎によって神に対して一矢報いて欲しいと願わずにはいられません。

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