「ゾンビッチはビッチに含まれますか」本誌 第32話のネタバレ解説。小春にフラれたナユタは、サキナの秘密を彼に伝える。自分の気持に気づいた小春は、サキナに告白することを決意するのだが…
本誌 第32話「ゾンビッチ、正統派ラブコメをする。」のネタバレ
「ゾンビッチはビッチに含まれますか」の概要
二階堂紗季菜は帝東亜高校の1年生で、幼馴染で同じ高校に通学する初野小春に片思いをしている。紗季菜は小春とエ◯チをしたかったが、そんなことは言えずにいた。ある日、紗季菜はトラックにはねられ轢死したが、停止していた心臓が再鼓動し、ゾンビとして生き返った。
前回 第31話のおさらい
・連次郎、小春に嫉妬する!?
・小春のBL疑惑
・交錯するそれぞれの思惑
・ようやく辿り着いた恋心
前回のネタバレはこちら
「ゾンビッチはビッチに含まれますか」本誌 第32話のネタバレ
小春の告白
放課後、明日は文化祭準備日程になっており、連次郎は小春に早めに帰宅することを提案する。
「あ、ワリ、ちょっと用事があるから」小春は、連次郎に先に帰るように伝えた。
小春が校舎の屋上に行くと、既にナユタが来て待っていた。
「返事・・・だけど、天王寺とは付き合えない・・・ごめん」
「・・・」ナユタの目に涙が溢れる。
(だ、ダメ、泣いちゃ!)彼女は必死にこらえながら食い下がった。
それは、こんなに誰かのために一生懸命になったコトなど無かったからだ。ナユタは、もう少しだけ好きでいさせて欲しかった。
すると小春は「サキナのことが好きなんだ」と打ち明ける。
ナユタの選択
「私じゃ・・・代わりになりませんか?サキナさんの・・・」
「ごめん」
(そうだよね、ずっと一緒にいたんだもん・・・)ナユタは、自分一人が舞い上がっていただけと痛感する。
彼女は、漠然とした根拠もない期待をしていたが、最初から勝負はついていた。
そして、幼馴染みであるサキナを羨ましがる。
(もしサキナさんがいなければ・・・)ナユタは自分にもチャンスがあると思った。
その時、サキナが打ち明けた秘密が脳裏をよぎる。(もし・・・あの秘密を初野さんが知ったら・・・)彼女の鼓動が速まる。
「一つだけ・・・いいですか?」
サキナの苦悩
その頃、サキナは二人のことが気になって教室に残っていた。彼女がモヤモヤを抱えたまま帰ろうとした時、ナユタが階段を駆け降りてくる。
「サ、サキナさん・・・ごめんなさい、私・・・」
ナユタは、サキナの秘密を小春に話したことを謝罪した。
(秘密って、も、もしかして・・・アレのことー!?ホギャー!)サキナは衝撃過ぎて顎が外れそうになった。
場面は、翌日に文化祭初日を控えた帝東亜高校である。この日は文化祭準備日程となり、各クラスは翌日の準備をしている。
サキナはナユタの告白の経緯が分からないまま、鬱然とした気分を隠しながら作業を続けていた。
完全下校時刻になり、生徒たちはそれぞれ帰路につく。
(ナユタ…文実の集まり来なかったわね…学校休んだのかしら…?)サキナは心配した。
秘密の真相
彼女が教室を出ようとすると、展示するプラネタリウムの入り口に靴があるのに気づく。中を覗いてみると、そこには小春が座ったまま眠っていた。
「何してるの?」
「どぅお!お、おおサキナか!」
小春は彼女を待ってるうちに寝てしまったと言う。
「ちょっとサキナと二人のときに言いたいコトあってさ」
サキナは、”ゾンビッチ”のことを訊かれるのではと青ざめた。
「あ~なんつーか…」
(ひぎゃー!)
「好きだ、よ、良かったら俺と…付き合ってくんない?」サキナは、彼の言葉の意味が分からなかった。
「あー…やっぱりダメ?」
「全然ダメじゃないわ!いえむしろ嬉しい!」サキナは小春に迫った。
但し、サキナはエッチなことばかり考えている自分で良いのか自信が無い。
「昨日ナユタから聞いたでしょ?ナユタと私しか知らない秘密…」
「秘密?…えーと、ああ…」
小春が言われたのは、彼が告白すればサキナがOKするということだった。
33話へと続く
33話のネタバレはこちら
準備中
32話の感想・考察
前向きな振られ方
放課後、ナユタは屋上で小春が来るのを待ちます。告白の返事を待つというのは、想像以上にドキドキしたでしょうね。
それでも、誰かを本気で好きになれたことで充実感を感じていたかもしれません。それ故、最初に振られたときでも直ぐに諦めたくなかったわけです。
しかし、小春からサキナが好きだと言われました。徹底してフラれることで、ナユタもスッキリしたことでしょう。
運命がかかった恋
一方、サキナはナユタの告白の行方が気になって仕方がありません。それもそのはず、小春との恋愛には彼女の運命がかかっているからです。
人間に戻るためには、どうしても彼と結ばれる必要があります。勿論、純粋に彼を想う気持ちもあるでしょう。
その反面、サキナは小春がナユタを選んだとしたら、それはそれで受け入れたかも知れません。
深まる信頼関係
自分の気持ちに気づいた小春は、サキナに告白することに決めました。
きっかけはナユタの告白なので、彼女はキューピット的な役割を果たしたことになります。悲しいキューピットではありますが、彼女にも幸せになって欲しいですね。
そして、小春に告白されたサキナは、自ら”ゾンビッチ”なのを打ち明けます。弱さを曝け出すことで、信頼関係も深まるのでしょう。
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