「戦×恋 ヴァルラヴ」本誌 第68話のネタバレ解説。九姉妹は銭湯で湯舟に浸かりながら、明日の”正面玄関”行きに備える。シヴは緊張しながらも、姉フェンリルに面会した話をする…
本誌 第68話「銭湯乙女2」のネタバレ
「 戦×恋 ヴァルラヴ」の概要
顔が怖すぎて周囲から怯えられ、自らも人を遠ざけるようになってしまった高校生・亜久津拓真。
ある時、一人の少女を助けたのをきっかけに、9人の少女とルームシェアをしながら世界を救う戦いへと身を投じることになり――!?イチャイチャしないと生き残れない!?
前回 第67話のおさらい
・義手宝樹‟グレイプニル‟
・戦士の館からの報告
・拓真の信念
・四乃と二葉の約束
前回のネタバレはこちら
「戦×恋 ヴァルラヴ」本誌 第68話のネタバレ
六海の正体
「次は年明けに世界を震撼させた‟樹木暴走事件‟の続報です」テレビのリポーターが伝える。
日本は奇跡的に事態が収束していたが、海外での混乱は未だ続いていた。
そのニュースを観たニイナは、戦乙女たちが暴走を止めたのを思い出す。
そこに「ニイナーっ何をしておる?」とスクルドが急かす。
その日は、戦恋「お風呂で洗いっこ」をすることになっていた。
スクルドは、打倒戦乙女に燃えていた。
ニイナは返事をしつつも、戦乙女たちと戦うのは気が引けた。
続いてテレビに目を向けていると、そこに何と六海の姿が映し出される。
湯舟での語らい
その頃、九姉妹は久々に銭湯に来ていた。
一千花は湯舟に浸かりながら「明日は早起きして冥界への‟正面玄関‟に行くんだったか」と三沙に確認する。
それにしても、なぜ四乃が‟正面玄関‟の場所を知っているのか謎だった。
そこに「あの三沙様、お隣よろしいでしょうか?」とシヴが入ってくる。
三沙は改めて、シヴが人間界まで赴いたことに感謝する。
シヴは皆の役に立てることを光栄に思っているが、そもそも戦士の館にいるのが辛かったと言う。
「会ったのか?」
「はい、出発前に少しだけ…」
姉妹の再会
場面は、シヴの出発前に遡る。
彼女は戦士の館の地下牢を訪れ、姉のフェンリルと面会した。
それは5年ぶりの再会で、姉は妹が主神付き秘書にまで出世したのを喜んだ。
一方、彼女は先日の攻撃で、自分がただの囮だったことを看守から知らされていた。
しかも二葉が邪神派に寝返り、ロキに重宝されていると分かる。
「許せませんわ、ロキ様の寵愛を私以上に受けるだなんて!」フェンリルは鎖に繋がれたまま暴れた。
「昔は優しいお姉ちゃんだったんです」湯舟に浸かりながらシヴは話す。
姉がおかしくなり始めたのは、両親の死がきっかけだった。
シヴは、それをロキの洗脳のせいだと思っている。
彼女は、二葉の場合も同様だと力説した。
「ありがとな、シヴ」三沙が頭を撫でる。
シヴは頭が爆発してしまい、「のぼせ」を理由に先に湯舟から出た。
「それにしてもアタシ達みんなタクマに救われちまったな」三沙は拓真の演説を想い出し感慨に耽る。
開かれる‟正面玄関‟
「いいお湯だったぜー!」「九瑠璃うるさい」
九姉妹たちが帰宅の途につく。
その様子をウルが隠れて観察していた。
二葉は、ウルからの報告を受け彼に感謝する。
「そんなに心配なら、ご自身で様子を見に行けばいいのに」
「私では三沙ちゃんの感知にひっかかるわ」料理をしながら二葉が答える。
「それにもう…」彼女の瞳に九姉妹の姿が映ることはない。
一方、ロキは食べ歩きに出かけており、しばらく
帰宅しないと思われた。
「では私は一時神界に戻りますゆえ…」ウルはロキの世話を頼んだ。
彼が神界に戻るのは、終末戦争に加わるためであった。
翌朝、九姉妹らは「圏央北皇病院」に到着していた。
そこは、先日の世界樹暴走の発生源だった場所である。
「本当にこの病院に冥界への‟正面玄関‟があるのかな?」
「着きました…ここです」一千花に背負われた四乃が指差す。
そこには、花壇と花壇の間に真っ白な壁があるだけだ。
四乃は拓真に、壁に手を触れるよう指示する。
鼓動が高鳴る中、拓真は恐るおそる壁に触れた。
その瞬間、母親に抱かれるイメージが浮かび、冥界への‟正面玄関‟が開かれるのであった。
69話へと続く
69話のネタバレはこちら
68話の感想・考察
複雑な事情
九姉妹は、‟正面玄関‟に向かう前に皆で銭湯に来ています。広々とした湯舟は、戦士の館のお風呂を思い出させるのでしょう。シヴにとっては銭湯初体験なので、少し緊張していましたね。そもそも、九姉妹と一緒にお風呂に入ること自体特別なものでした。加えて、シヴには複雑な事情があるわけです。
シヴの想い
フェンリルがシヴの姉だとは驚きですね。かつて優しかった姉に、一体何があったのでしょうか。フェンリルは、すっかりロキに陶酔していました。尤もシヴとしては、それがロキの洗脳によるものだと信じています。それだからこそ、二葉の件に関しても、ロキの洗脳を疑っているわけです。
親子の結びつき
そして、いよいよ拓真たちは冥界への‟正面玄関‟に辿り着きました。そこは、先日の世界樹暴走の発生源であり、拓真の母親の入院先だった場所です。彼が壁に触れた瞬間、母親の姿が浮かびました。そこには、強力な親子の結びつきを感じますね。
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