「人質交換ゲーム」本誌 第1話のネタバレ解説。浦島タクトは不意のアクシデントで命を落とす。あの世には同じ境遇の死者がおり、彼らは”人質交換ゲーム”に強制参加させられ…
本誌 第1話のネタバレ
「人質交換ゲーム」の概要
主人公、「浦島タクト」はある日
クラスメートの「藤宮乙姫」が交通事故に巻き込まれる所を助け、死亡してしまい、地獄に落ちてしまう。しかし、その地獄では生き返りのチャンスをかけた「人質交換ゲーム」が開催されていた――…浦島に隠された「ある才能」が「人質交換ゲーム」で発揮されて…!!
「人質交換ゲーム」本誌 第1話のネタバレ
唯一の戦い方
「これで…いいの?」一人の少女が首輪をつけられ全裸で立ち尽くしている。
椅子に座った男は、彼女に四つん這いになるように言った。少女は、男に逆らうことはできない。
「主人の言うことをよく聞いていれば、あなたも生かしておいてあげます」男は彼女の乳首を弄んだ。
「さぁ咥えなさい」
それは奴隷にされた少女の運命であり、幸せになるための唯一の戦い方だった。
彼女は男のモノを咥えながら、その「人質交換ゲーム」で生き抜く覚悟を決める。
“賢者タイム”勉強法
場面は、高校の学力テストの結果発表となる。
2年生では浦島タクトが学年トップに輝いており、クラスメートから称賛されていた。
タクトには、勉強の仕方に秘密があった。それは”賢者タイム”を活用した勉強法である。
賢者タイムには科学的なメリットがあることが証明されており、一時的なIQの上昇をはじめ、観察力や判断力の向上が認められる。
しかも、タクトの場合はその効果が人の何倍にもなって現れた。
「賢者タイム」中のちょっとした暗記により、彼はいとも簡単に学力テストのトップを取っている。
但し、タクトは”自家発電”を母親に見られたことがトラウマとなり、誰かに見られるところでは絶対に使わないようにしていた。
人質交換ゲーム
そんなある日、彼は街中でクラスメートの藤宮乙姫を目撃する。
「…昨日学校休んでだな…どうしたんだろ…」
すると乙姫は赤信号の横断歩道を渡っていく。そこにクルマが来るのを見て、タクトは彼女を助けに入った。
辺りに、急ブレーキ音と共に激しい衝撃音が鳴り響く。意識を取り戻したタクトは、ステージのある広い部屋に居た。
(何ここ…俺さっきまで横断歩道で…)それが夢でないのは確かであった。
見ると、他にも自分と同じような境遇の人たちがいるのが分かる。
その時、「はぁーーーーい!」ステージの膜が開いた。
「ハッピーデッドディ!…ようこそあの世へ、死者の皆様!」シルクハットの女が出迎える。
彼女は、その場の死者全員に地獄行きが決定していると告げた。そして死者たちは、あの世で生き返りを賭けたゲームに参加すると言う。
「名付けて”人質交換ゲーム”!拒否は不可能です」
女は、生還できる最後の一人になるまで死者が醜く争うのを期待した。
無間地獄行き
「地獄…!?どういうことだ!」「いきなりゲームって…一体何を言ってるんだ!」死者たちは納得できない。
それに対して女は、その場にいる者は皆生前悪行を重ねたクズばかりと応えた。そこには犯罪や素行不良に加えて、自殺も含まれている。
タクトは、”死亡確実の無謀行動”が自殺とみなされた。彼は乙姫を探すが見当たらず、内心「ほっ」とする。
しかし「ほっ」としてる場合ではなく、タクトは生きて戻る方法を探すことにした。
乙女が助かっても、タクトが彼女と会えなければ意味がない。
「おい!地獄ゲームだぁ?こっちはてめーのお遊びに付き合ってる暇はねーんだよ!」人相の悪い大男が女に詰め寄った。
「質問や勝手なおしゃべりは受け付けておりません、お静かに」
すると大男は彼女を軽々と持ち上げ、「てめえ…ぶち殺されてえか!」と凄んだ。
その時、女のシルクハットの口が開き、男の頭にかぶりつく。
「暴行、恐喝、詐欺etc…それに加えて、今の婦女暴行…」
大男はゲームの参加資格を失い、何百京年も苦しむ無間地獄行きとなるのであった。
2話へと続く
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1話の感想・考察
並外れた体力
浦島タクトは、独特な勉強法により、いつも学年トップの成績を上げています。
“賢者タイム”勉強法は広く一定の効果を期待できますが、反面体力消耗のリスクもあります。その意味で、タクトは並外れた体力の持ち主なのでしょうね。
賢者タイムの学習効果が高いことは、その分”自家発電”も充実していると思われます。
勇者の素質
タクトは藤宮乙姫の危機に接し、命を顧みず助けに行きました。
男子は好きな女子のためなら、思い切った行動に出るものです。特にタクトは異性に対しての想いも強く、考えるより身体が先に反応したのでしょう。
その点では、彼には勇者の素質があると言えます。
えげつないゲームの予感
それにしてもシルクハットの女は不気味でしたね。笑いながらえげつないことを言ったりしたりすのが、一番怖いものです。
また、タクトの行った人助けが”自殺”とカウントされるなんて、あの世というのは随分厳しい感じがします。
“人質交換ゲーム”の全貌は明らかではありませんが、かなりえげつないものと予感されます。
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