「戦×恋 ヴァルラヴ」本誌 第54話のネタバレ解説。主神オーディンが人間界にやってくる。娘たちとの再会を楽しんだあと、オーディンは九姉妹派遣の真の目的を語り始める。
本誌 第54話「恋人の覚悟」のネタバレ
「 戦×恋 ヴァルラヴ」の概要
顔が怖すぎて周囲から怯えられ、自らも人を遠ざけるようになってしまった高校生・亜久津拓真。
ある時、一人の少女を助けたのをきっかけに、9人の少女とルームシェアをしながら世界を救う戦いへと身を投じることになり――!?イチャイチャしないと生き残れない!?
前回 第53話のおさらい
・孤独な戦い
・立ち上がる拓真
・絶体絶命のピンチ
・戦乙女の発動
前回のネタバレはこちら
「戦×恋 ヴァルラヴ」本誌 第54話のネタバレ
オーディンの来訪
主神オーディンがぬいぐるみに姿を変え、人間界の視察にやってきた。訪れたい聖地は沢山あるが、先ずは愛すべき娘たちの下へ向かうことにした。
その頃、亜久津家では、九瑠璃が新しいメカを拓真に披露していた。傍らでは、八雲が拓真の膝に頭を乗せて寝ている。
「お兄ちゃんあんまり動かないで、痛いんだけど」
「す、すみません」八雲に注意され拓真は謝る。
以前ならオドオドして逃げ出す彼だったが、大分変わったと五夜は話す。
そんな彼女も、以前は拓真に積極的に絡んでいたが、最近は大人しくなっていたと三沙は言った。五夜は三沙に、自分はクリスマスの夜に大人になったと応える。
それを聞いた三沙は、二人が既に一線を超えたのかとショックを受けた。一方別の部屋では、六海が二葉の特別マッサージを受けている。
それは、肩こりが酷くなっていたからだ。
「三沙姉様どうされたのですか、先程から…」
「な、なんでもねーぜ」三沙は焦りを隠すのに必死だった。
そこに「ご機嫌麗しゅう、皆様がた…」とグリンカムビが現れる。
久々の再会
三沙が彼に軽く挨拶した時、「直接会うのは半年ぶりだね、オルトリンデ」と意外な声が聞こえた。
すると主神のぬいぐるみがグリンカムビに抱えられており、九姉妹は騒然となった。
「さぁ愛おしい娘たち、みんなのパパだよ!」オーディンは、抱きつきに来るように言う。
真っ先に抱きついたのは五夜で、「お父様っどうして人間界に!?」と尋ねた。
「ふふ…相変わらず素晴らしい黒髪ロングだね、シュベルトライテ」
「あらあらその声はお父様?」「父上ではないか!」
二葉と一千花たちも駆けつける。
「ちちうえおひさー♪」
「おやおやロスヴァイセ!しばらく会わない間にずいぶん大きくなって!」
「皆さんのお父さん…」拓真は一人離れて見ていた。
世界樹の「異常」
オーディンの本体は魂身ともに神界にあり、ぬいぐるみは通信宝樹「ヘイズレーン」に接続されていた。
邪神派と睨み合いが続いているので、主神が神界を離れるわけにはいかなかった。但し、異世界間の通信には、邪神派に傍受されるリスクがある。
それでもオーディンは、九姉妹に直接自分の言葉で伝える必要があった。それは、九姉妹を人間界に遣わした真の目的である。
それは、エインヘリヤルである亜久津拓真が、世界樹ユグドラシルを救うことであった。
現在、世界の基盤である世界樹は滅亡の危機に瀕している。
「恋人様も実感しているはずですよ?世界樹の『異常』を」とグリンカムビは言った。
それは、昨今の人間界における異常気象や「病」の発生などである。
拓真の使命
そして、グリンカムビらの長年の調査により、一つの事実が発覚した。
世界樹の「根」には冥界が位置している。冥界の最深部に「棘」のようなものが刺さっており、その棘を抜く必要があるとオーディンが続けた。
「棘を抜くだけ…ですか?」拓真が尋ねると、「そうだねー」オーディンが答える。
問題は、その冥界に行く方法が無いということだった。
「世界間移動って、けっこう大変なのよね~」二葉が話す。
神界から人間界への渡航経路及び手段となるのが、近年開発された宝樹「虹の橋」である。
一方、冥界は未知の世界であり、渡航経路も手段も未だ見つかっていなかった。
「だがつい最近、その冥界への渡航を成し遂げた人物がいる」その人物こそ、亜久津拓真であった。
55話へと続く
55話のネタバレはこちら
54話の感想・考察
主神の自覚
久々に人間界を訪れ、オーディンは楽しそうでしたね。
メイド喫茶に競馬場など、彼にとってワクワクするものが沢山あります。
但し、先ず娘たちの下へ行くところは、さすが主神の自覚がありますね。
それぞれの関係性
拓真と九姉妹との関係性は、大分変わってきましたね。九瑠璃や八雲に対しても、「お兄ちゃん」の自覚が芽生えてきたようです。
五夜とは「大人」の関係になっており、彼女は焦らなくなっていました。それを知って落ち着いていられないのが三沙です。
今後、彼女にも変化があるでしょうね。
それぞれの再会
五夜はオーディンが現れた際、真っ先に抱きつきました。根本的には、彼女は変わっていないのでしょうね。
但し父親への愛情の深さは、彼女の最大の長所でもあります。その他の姉妹は、久しぶりに会っても割とサバサバしています。もっとも、ぬいぐるみ相手では再会の実感がそれほどないのでしょう。
しかし、拓真にとっては、初対面がぬいぐるみで良かったかもしれません。下手に緊張すると、また怖気づきますからね。
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