「ゾンビッチはビッチに含まれますか」本誌 第31話のネタバレ解説。小春はナユタの告白に返事をするため、連次郎に恋愛相談する。連次郎は妄想を膨らませながらも、小春に「好き」の意味を伝える。
本誌 第31話「小春、ゾンビッチのことを考える」のネタバレ
「ゾンビッチはビッチに含まれますか」の概要
二階堂紗季菜は帝東亜高校の1年生で、幼馴染で同じ高校に通学する初野小春に片思いをしている。紗季菜は小春とエ◯チをしたかったが、そんなことは言えずにいた。ある日、紗季菜はトラックにはねられ轢死したが、停止していた心臓が再鼓動し、ゾンビとして生き返った。
前回 第30話のおさらい
・勇気ある誘い
・ナユタの特技
・先生の評価
・不思議な感覚
前回のネタバレはこちら
「ゾンビッチはビッチに含まれますか」本誌 第31話のネタバレ
連次郎、小春に嫉妬する!?
ナユタに告白された同日、小春は部屋で彼女の言葉を思い巡らしている。返事を明日に控えた彼は、思いあぐねて連次郎に相談する。
「天王寺に告白されただとー!?」連次郎はサキナも小春のことが好きなのを知っていた。
「世紀末モテ男かお前は!」連次郎はモテ男が自分に何の用か尋ねる。
「それなんだけど…好き…ってなんだろう…」連次郎は気味悪がるが、小春は真面目に問いかけていた。
小春はナユタのことは好きだが、それは連次郎らと同列だと言う。
「恋愛的な好きってどーいう感じなのかなって…」
これまで、小春には浮いた話が一切無かった。連次郎は、小春が女性に興味がないのかと訝った。
「天王寺は…なんで俺を好きになったんだろう…何か芸があるわけでもないのに…」
小春のBL疑惑
(ゲイがある…!?)連次郎は、一瞬身構える。
小春は恋愛的な好きの感じが分からないので、連次郎に教えてほしかった。
それは、連次郎が相談しやすい相手であり、どんな話でも「受けて立つ」からだ。
(ウケてタつ!?)連次郎の脳内にBLのシーンが浮かぶ。とは言え、小春は連次郎の恋愛遍歴を「根掘り葉掘り」聞ききたいわけではない。
(根掘り葉掘り!?)連次郎は、BL関連を連想させるワードがやたらに多いと感じた。
そのため彼は小春に対し、自分に好意があるのかと疑った。
だが(いや、そんなハズ無いか・・・)と思い直す。
また、ゾンビッチでない彼は過剰な妄想を持続させることは無かった。
「まあ…俺もそんなに恋愛経験が多いわけではないが…」恋愛経験ゼロの連次郎が見栄を張る。
そして、相手のために何かしたいと自然に思うことが愛だと言う。
「な…なるほど…ありがとな」
交錯するそれぞれの思惑
翌日、小春は連次郎の言葉を思い浮かべながら、学校に向かっている。
すると目の前にサキナが歩いていた。二人はいつものように軽く挨拶を交わす。
(昨日のアレ、落ち着いて考えれば即フ◯ラはあり得ないと思ったけど・・・)サキナは、ナユタの告白の返事が気になっていた。
但し、ナユタの告白を盗み聞きしていたことは言えるはずもない。
そもそも、告白の返事は小春が決めることであり、サキナが問いただせるものでもなかった。
「どうした?なんか元気無くない?」小春は心配する。
「い、いや別に普通よ」二人の間に沈黙が流れる。
(いや、やっぱり明らかにテンション低いな・・・サキナもなんか悩みごとかな?)
ようやく辿り着いた恋心
小春は、子供の頃にサキナを助けていたのを思い出す。それが、いつのまにか彼女の世話になりっぱなしになっていた。
紅葉狩りの後も、様子がおかしいと感じつつも何もできなかったのを思い出す。
(力になれるなら、なりたいのに・・・あれ?)
小春の脳裏に連次郎の言葉が甦った。
思い返せば彼女が連れ去られた時、小春は無我夢中で止めようとしていた。
(そっか俺、たぶん・・・ずっと好きなんだ・・・サキナが)
彼はスマホを取り出して、ナユタに「返事、放課後に屋上で伝えます」とメッセージを送るのだった。
32話へと続く
32話のネタバレはこちら
準備中
31話の感想・考察
恋愛感情の意識
小春はナユタに告白されたものの、どう応えれば良いのか思いあぐねています。それは彼の人生で、誰かを本気で好きになったことが無いからです。
少なくとも、自分の恋愛感情を意識していなかったと言えます。そこで小春は、恋愛経験豊富そうな連次郎に相談しました。
連次郎はサキナの気持ちも知っており、相当小春を羨ましがっていますね。
小春の誠実さ
高校生にもなって、小春は「好き」の意味を尋ねています。確かに、「好き」になった相手がいなければ、「好き」の意味は分からないものです。
彼はナユタから言われた「好き」の真意を知りたいと思ったのでしょうね。それが分からなければ、真摯に応えることができないからです。
その点でも彼の誠実な性格が現れています。そういうところが女心をくすぐるのかもしれませんね。
恋愛感情の呼び覚まし
それにしても、連次郎はサキナに劣らず妄想癖があるのですね。但しゾンビッチでないため、妄想力は持続しません。
尤もサキナ並みに妄想していては、身体がもたないでしょう。一方、サキナも前日の妄想が過剰だったと思っています。
それでも、ナユタの告白は現実であり、サキナにとって一大事です。
そして、結果的に彼女の元気の無さが小春の恋愛感情を呼び覚ましました。世の中、何が幸いするか分かりませんね。
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