「戦×恋 ヴァルラヴ」本誌 第64話のネタバレ解説。戦士の館が邪神派に襲撃され、主神派の兵士が押しつぶされていく。天狼騎士団の長フェンリルは、オーディンを討ち取ろうとして…
本誌 第64話「迎え撃つ乙女」のネタバレ
「 戦×恋 ヴァルラヴ」の概要
顔が怖すぎて周囲から怯えられ、自らも人を遠ざけるようになってしまった高校生・亜久津拓真。
ある時、一人の少女を助けたのをきっかけに、9人の少女とルームシェアをしながら世界を救う戦いへと身を投じることになり――!?イチャイチャしないと生き残れない!?
前回 第63話のおさらい
・四乃の覚悟
・久々の再会
・オーディンの期待と覚悟
・フレイの嫉妬
前回のネタバレはこちら
「戦×恋 ヴァルラヴ」本誌 第64話のネタバレ
天狼騎士団の襲撃
「来るぞ…奴らが来るぞっ!」
戦士の館が、邪神派・天狼騎士団の攻撃を受けている。
「隊列を崩すな!」紅葉騎士団副団長フレイが号令をかける。
そこに邪神派の魔物たちが襲いかかった。
巨大な魔物は、戦士たちを簡単に押しつぶしてしまう。
「燃えよ我が命っ…」フレイはその魔物を剣で倒した。
彼が姉フレイヤに目を向けると、既に大量の魔物たちを氷の中に閉じ込めている。
フレイヤは、フレイに戦況分析を求めた。
なぜ邪神派が場内に侵入できたかは分からない。
戦士の館は外部防衛では神界随一を誇るが、一旦内部に侵入されると脆かった。
フェンリルの目論見
「不意を突かれた以上、後手に回らざるを得ません」
但し、正門は既に自己修復完了しており、場内の敵を皆殺しにできるはずである。
その頃、邪神派の別働隊がオーディンの部屋を目指して進んでいた。
正門の大舞台は囮であり、フレイヤたちを引きつけるためだった。
天狼騎士団の長フェンリルは、その隙に乗じてオーディンを討ち果たすつもりである。
彼女は愛狼ジョセフィーヌに跨り、回廊を突き進んでいた。
すると、目の前に立ち塞がる者が現れた。
二葉は、立ち位置に着いたことをオーディンに伝える。
オーディンは”本”を手にし、世界樹に呼びかけた。
「我が娘を新たな”法”で包たまえ…」
すると”滅魂砲”が召喚され、瞬時に砲撃がなされる。
歯噛みするフレイ
二葉がフェンリルを足止めする間、防衛局に続々と情報が入っていた。
「フレイヤ様率いる騎士団主力部隊は中央第三通路にて迎撃して下さい」局長ゲルセミが指示する。
フレイヤが次々に魔物を撃破すると、フレイは敵の拠点を制圧しようとする。
但し、時期尚早とみたフレイヤは、彼に先ず右翼を落とすように指示した。
(せめてグリンカムビ先輩が万全なら…)フレイは歯噛みした。
主神派は数で勝っていたが、兵一人一人の質では格段の差があった。
もとより、邪神派に与するのは、己の力を鍛え上げた一騎当千の猛者ばかりである。
フェンリルの覚悟
その頃、医療局ではグリンカムビが目を覚ましていた。
彼は、邪神派が侵入したと聞き耳を疑った。
その侵入の原因については、ゲルセミが解析している途中である。
「…私も戦場に…」グリンカムビは起き上がろうとするが、局長のエイルに押し止められる。
エイルは医療局も戦場であり、余計な死体を増やさないよう彼を睨んだ。
その時既にグリンカムビは気を失っており、補佐のフリッグが手を焼く。
一方、二葉はフェンリルらの進撃を辛うじて抑えていた。
フェンリルは戦乙女の存在を知っており、半神半人の特殊部隊と認識していた。
それでも、戦士の館の制御下に加えて、主神の超能による限定解除では負担が大きいとみなしている。
「そろそろマジヤバなのでは?」フェンリルは冷ややかに尋ねた。
「…貴方こそいいの?」二葉は毅然と応える。
正門は塞がれており、邪神派は増援を見込めず、逃げ場がない。
フェンリルたちがいくら暴れ回ろうと、命を落とすのは必至である。
それに対してフェンリルは「私の命など、マジどうてもいいことです」と応えるのであった。
65話へと続く
65話のネタバレはこちら
64話の感想・考察
善戦する姉弟
戦士の館が邪神派の襲撃を受けました。難攻不落の館が、何故いとも簡単に突破されたのか不思議ですね。兎に角、突破された以上迎撃しなければなりません。但し、一人ひとりの兵士の力の差は歴然です。巨大な魔物を前に手も足も出ません。次々に押しつぶされる中、フレイやフレイヤたちは善戦します。それが、せめてもの救いですね。
肝心要の場面
天狼騎士団の長フェンリルは、囮作戦を取っていました。正面の大部隊をフレイヤたちと戦わせ、自分たちは主神オーディンを討ち取る戦略です。一方、オーディンはその動きを察知しており、二葉を迎撃に向かわせました。二葉は新たな”法”に見を包まれ、戦乙女に変身します。その凛々しい姿は、普段の穏やかさからは想像できませんね。やはり、肝心要の場面で活躍するのが二葉なのでしょう。
グリンカムビの存在
二葉がフェンリルを足止めする間、フレイヤたちに防衛局から迎撃の指示が出されました。戦士の館にとっては、フレイヤ達の主力部隊が頼みの綱と言えます。それでもフレイは、グリンカムビが万全でないのを悔しがっていました。それほど、神界ではグリンカムビの存在は大きかったのでしょうね。
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