「戦×恋 ヴァルラヴ」本誌 第55話のネタバレ解説。突然のロキの来訪にスクルドは怯える。オーディンは主神派の計画を拓真に伝え、改めて協力を要請する。拓真はそれに応えようと…
本誌 第55話「デートする乙女」のネタバレ
「 戦×恋 ヴァルラヴ」の概要
顔が怖すぎて周囲から怯えられ、自らも人を遠ざけるようになってしまった高校生・亜久津拓真。
ある時、一人の少女を助けたのをきっかけに、9人の少女とルームシェアをしながら世界を救う戦いへと身を投じることになり――!?イチャイチャしないと生き残れない!?
前回 第54話のおさらい
・オーディンの来訪
・久々の再会
・世界樹の「異常」
・拓真の使命
前回のネタバレはこちら
「戦×恋 ヴァルラヴ」本誌 第55話のネタバレ
ロキの来訪
スクルドと新菜がお風呂で身体を洗っていると、突如、セーラー服を着たロキが入ってくる。
「は、母上…!」
(母…スクルドちゃんの…?)
ロキはスクルドに駆け寄り「会いたかったわぁスクルドちゃーん」とハグした。
「ちょっと痩せたんじゃない?ちゃんとご飯食べてるかしらん?」ひとりロキは燥いでいる。
一方、スクルドは緊張しており、挨拶を返すのがやっとだった。
「貴方がスクルドの新しい”恋人”ねん?」
「ひゃっ!?…はい、そうです」突然のフリに新菜はビクつく。
ロキは新菜に近寄り、彼女の顔をまじまじと見た。「…やるじゃないスクルド…前の不良品と違って、良い素体を選んだじゃない」
それを聞いたスクルドは、背中を向けて歯ぎしりした。
「さてとん…お邪魔虫は退散するわね…ごゆっくりん」ロキは機嫌良く立ち去る。
「じ、自由なお母さんっすね…」すると、新菜はスクルドに後ろから抱きつかれた。
振り返ると、彼女は震えている。
「…大丈夫っすよ…私がそばにいるっす」新菜なスクルドを抱きしめた。
オーディンの要請
その頃亜久津家では、主神オーディンが邪神派の企てについて話している。
邪神派は大多数を殺害・魂回収し、獲得した莫大なエーテルで強固なシェルターを作る計画を立てていた。
そのシェルター内で、極少数の強き者だけで生き残るつもりだと言う。
片や主神派は、知恵を絞っって世界樹崩壊問題の解決を図り、強者も弱者も共に生き残ろうとする一派であった。
主神派と邪神派は幾度か話し合いの席を設けたが、結局意見は折り合わなかった。
元々両派は不仲ということもあり、最後の会合では双方の戦闘員が流れ込んで乱闘になっている。
拓真はオーディンから、試しに冥界への扉を開くよう要請された。
レベルアップの必要性
「は、はい!」と返事をしたものの、彼は「扉」の開きかたを覚えていなかった。
拓真はとりあえず「本」を手に取り、力を込めることにする。
「拓真がんばれっ」「いけーっ!」七樹と九瑠璃がエールを送った。
その時、空間から植物の枝が伸びてきて、皆の体に巻き付いた。
「んーやっぱりレベルが足りてないみたいだねぇ」オーディンも枝に巻き付かれている。
すると「亜久津くんだけじゃない、力不足なのは娘たちもだ」とオーディンは続けた。主神派に猶予している時間は無く、奪われたヤドリギの枝が芽吹けば邪神派の総攻撃が予想されると言う。
その先に待つのは、後戻り出来ない”終末戦争”であった。
残された時間は約2ヶ月で、それまでに皆のレベルを上げて冥界の最深部に行く必要がある。
一千花とのデート
その時、拓真は覚悟を決め、一千花に明日のデートを申し込んだ。それは、彼女のレベルが九姉妹の中で最も低かったからである。
その事は、拓真が恋人として信用されていないのを証明していた。拓真は一千花を街ながら、出会った頃のことを思い出す。
当時の彼女は、正直怖い相手であり苦手であった。それでも、現在の一千花は心から尊敬できる相手になっている。
そこに「む・・・早いな恋人」と一千花が現れた。
拓真は、お洒落な格好の彼女に目を丸くする。
すかさず彼は、「似合ってますね!可愛いですよ」とマニュアル通りに服装を誉めた。
「くだらぬおべっかは要らぬ、早く行くぞ」
「は、はい」未だデートは始まったばかりであり、拓真は自分に気合いを入れるのであった。
56話へと続く
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55話の感想・考察
ロキの作戦
母親ロキの突然の来訪に、スクルドは相当ビビッていました。母と娘の関係とは言え、相手は泣く子も黙る邪神派の首領ですからね。
しかも、新たな恋人との入浴中の出来事であり、緊張感が一層増していました。
そんなタイミングを狙ったのも、ロキの作戦だったのかもしれませんね。それにしても、彼女のセーラー服姿は不気味でした。
深い溝
一方、オーディンは、主神派の救済計画を拓真に話しています。世界樹に刺さった「棘」を抜くには、彼の協力が必要ですからね。
主神派と邪神派が協力して「棘」を抜ければ良いのでしょうが、それは無理なことなのでしょう。そもそもロキは、「弱い者」が生き残ることに意味を感じていません。
それに対して、オーディン達主神派は全ての者が生き残ることを望んでいます。主神派と邪神派の間には、深い溝が横たわっているわけです。
レベルアップの緊急性
拓真はオーディンから、試しに冥界への扉を開くよう要請されました。主神派の救済計画には、安定的に「扉」を開く必要がありました。
案の定、拓真は冥界へのアプローチに失敗します。”恋人”としてのレベルが低いままでは、「扉」を開ける能力も低いままとなります。
冥界は危険な場所であり、拓真独りで辿り着けるものではありません。九姉妹共にレベルアップして、初めて任務を達成できるのでしょうね。
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