「ヴァルラヴ」本誌 第35話のネタバレ解説。主神オーディンらが邪神ロキと会談する。ロキは戦争終結を拒否した上、主神派の皆殺しを宣言する。
本誌 第35話「対峙する神々」のネタバレ
「ヴァルラヴ」の概要
顔が怖すぎて周囲から怯えられ、自らも人を遠ざけるようになってしまった高校生・亜久津拓真。
ある時、一人の少女を助けたのをきっかけに、9人の少女とルームシェアをしながら世界を救う戦いへと身を投じることになり――!?イチャイチャしないと生き残れない!?
前回 第34話のおさらい
・四乃との戦恋
・全裸で添い寝
・拓真の「剣」
・グリンカムビの思惑
前回のネタバレはこちら
「ヴァルラヴ」本誌 第35話のネタバレ
呑気な主神
「守備は展開できましたか⁉」「はいシヴ様」
場面は神界(アースガルズ)の戦士の館(ヴァルハラ)である。
ヤドリギの枝が奪われてしまった今、邪神派がいつ攻めてくるか分からない状態である。
シヴは第三層まで防壁を強化するよう部下に言った。「オーディン様!今よろしいですか」彼女は主神の部屋を訪れた。
オーディンは彼女に、グルヒルテが送ってきた写真を見せる。
「おや九姉妹様ではありませんか、相変わらず皆さんお美しい」
「人間界でも元気にやってるみたいで、一安心だよ」主神がのろける。
「じゃなくて!この緊急事態にいつまでほへーな姿でいるのですか!」オーディンはシヴに、邪神ロキが会談を申し込んできたと告げる。
ロキとの会談
そこで、二人は通信宝樹「ヘイズレーン」にやってきた。
宝樹が展開される中、シヴは辺りを見回す。「ところで先輩の姿が見えませんが…」
「グリンカムビなら人間界に旅行中だよ~」「この忙しい時にあの人は…!」シヴに怒りが湧く。
ヘイズレーンが起動し、全裸のロキが画面に現れた。「あらんオーディンちゃん♡」彼女は我慢するつもりだったが、オーディンが来るのが遅いので‟強い‟と戯れていた。
「何をしているのですかロキ様!今は公式の場ですよ⁉」シヴが窘める。
ロキはシヴを「堅物」と評し、貧相な考えが身体にも現れるとディスった。
「ロキ…戦争とかもうやめない?」オーディンが提案する。
長引く戦争に邪神派が疲弊してるのを彼は知っていた。
その上、双方の世界で大規模な気候変動や魂を蝕む奇矯病も発生していた。
事実、ロキは奇矯病には手を焼いていると言う。「うんってことはつまり…」オーディンとシヴが身を乗り出す。
「もっと大きな戦争を起こした方が面白いわよねん♡」
ロキが好きなもの
その時、宝樹に亀裂が発生し、エーテルが逆流しはじめた。
それが禍々しいエーテルとなり、オーディンに襲い掛かる。
但し、オーディンの周りにはバリアが張られており、彼もシヴも無事だった。
「フフフ…さすがオーディンちゃん♡…わらわは‟強い‟が好き」また、ロキは‟弱い‟が‟強い‟に蹂躙されるのも好きだと言う。
「この世におけるありとあらゆる強者凌辱が大好き♡」として、彼女は自分の身体をまさぐった。
今回、ロキが会談を申し込んだのは、戦乙女九姉妹について尋ねるためだ。
手塩にかけて育てた愛嬢を人間に当てがったことを、彼女は理解できなかった。オーディンは、ロキたちに対抗するために、娘を育てる必要が出てきたと応えた。
しかしロキは、オーディンが娘を使って人間を育てようとしているのを分かっていた。
ロキは、強いオーディンがわざわざ人間を選び、神界の秘宝まで託した相手に興味があった。
ロキの宣言
「今、わらわの手元にはヤドリギの枝がある」その枝が芽吹くの108日後には、ロキは主神派を皆殺しにすると宣言した。
通信が途絶えた後、ロキはウルに娘スクルドの様子を尋ねる。
スクルドは身体が癒えていたが、恋人のレスクヴァは今夜が峠だった。
36話へと続く
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35話の感想・考察
シヴの緊張感
ヤドリギの枝が邪神派に奪われ、神界(アースガルズ)は緊張状態にあります。それは、邪神派がいつ来てもおかしくないからです。
守りの要たるシヴは、部下に的確に指示を出していましたね。参謀が優秀であれば、戦いには有利になります。
強さの現れ
一方、主神オーディンはかなり呑気に構えています。送られてきた娘らの写真にメロメロです。
主神と言えども、親バカには変わりがありませんね。シヴがイラっとするのももっともです。
とはいえ、そんな呑気なところは、主神の強さの現れなのかもしれません。
強さに自信があるから、如何なる事態にも動じないのでしょう。
邪神たる理由
そんなオーディンの強さに、ロキは惚れていたと言えます。
主神の強さに比べれば、周囲の主神派は弱弱しく見えたようです。ロキは、弱弱しい者たちを見ると潰したくなります。
彼女が愛するのは‟強い者‟で、憎むのは‟弱い者‟です。それが邪神たる理由なのでしょうね。
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